プロフィール
学生+
学生+
高校の無い島に住む中学生。
15歳の中学卒業と同時に島を離れ高校へと進学をする。
新しい土地へ。楽しみや期待を胸に自立するも、離島での生活とのイメージのギャップ、食事をつくる、掃除、洗濯などに苦しみ
結局、高校や大学を卒業する前に島へ戻ってしまうUターンが発生している。
そういったギャップを埋めるために学生+は大学生が離島へ行き中学生と進学する目的や、島を出る前の準備についての目標設定を行う語り合いの場【Re Talk 活動】を行っています。

理念:次世代を担う若者の目的意識の向上から、自己の「生きがい」を創造できる社会形成を目指します。
アクセスカウンタ

2010年08月21日

離島のイメージって?現実って?

みなさんの「離島」に対するイメージって
どんなイメージですか?

海が綺麗とか、住みやすいとか、人が優しいとか
そういうイメージを持っている方も少なくないと思います。

しかし、イメージはあくまで想像上なのです。

「住民と話をして」「実際に住んでみて」はじめて
「現実」を知ることがあります。

今の宮古島の現実は大学がないとか就職口がない
とか以外にも、「挫折した人はそのまま放っておけばいいいさ」
「やりたいことがない人は何を言って変わらないから、何も言わなくて
いいよ」と口々に話す大人がいるという現実もあります。

大人、全員がそういう考えではなく、「将来がある若者に、もっと私の人生
経験を話すことで、より早く人生の厳しさに気付いて、自分の未来を
切り開かせてあげたい」「宮古の子はパワーがあるから、もっとやりたいことを
できる力をつけて羽ばたいて欲しい」と話してくれる方々もいます。

前者で述べた方々はどこかで諦めていうように俺は感じ、とても悲しい
気持ちになりました。

「できないやつはできないままで苦しめばいい」

そう言っているように聞こえました。

俺はそれではいけないと思います。

こんな小さな島だからこそ、もっと子供を見つめて子供の未来への
手助けをして欲しいと思います。
夢に向かって全力な子、やりたいことを探し求めている子、
深夜徘徊をする子や暴走行為をする子、どんなこどもにも未来はあります。

その未来を切り開くのは「本人の力」と
こども達よりも長い人生を生きてきた「大人達のサポート」だと思います。

先ほど、「人生を語りたい」とおっしゃった方もいるという話をしましたが
あの方がいうように、「人生を語る」ことで子供たちの未来へのプロセスが
描きやすくなり、人生の厳しさもしることができます。

子供たちに、ただ今しのぎの生活をさせていたら、絶対に壁にぶち当たった時に
挫折して立ち上がれなくなります。

宮古島は高校卒業後に島を離れるという現実があります。
人より早くに自立しなければならないという事実がそこにはあります。

島の大人は、こども達がこの事実を受け止めて、さらに島を出た後の現実
や人生の厳しさを教える責任があると思います。

世の中にはいろんな人がいて、いろんな価値観をもって生きている人達がいます。

自分の力で踏ん張って壁を乗り越えていく人もいます。
どうしても自分だけでは乗り越えられない人だっています。

俺は、「できないやつは放っておけばいい」という一部の大人の意見には反対です。

こどもの可能性を「語ること」みつけ、現実や厳しさを「語る」ことで伝えて
くことが大人の役割だとおもいます。

私達離島カタリ場は、「こども」でもない「大人」でもない位置から
中高生に夢に向かう途中のプロセス、今ぶち当たっている現実、人生の厳しさ
を語ります。

大人の皆さんも是非こども達に語りかけてください。

イメージと現実の狭間で苦しむ人はたくさんいると思います。

それは、島を離れた若者だけではなく、島に移住してきた人、
島で生活する人・・・

「語り」を通して学生や大人達で、こども達をはじめ周囲の人達
が明るい未来を切り開けるお手伝いをし合いましょう。

そして、「語り」から生まれる可能性や自信、パワーで
「生きがい」を持てる人生にして生きましょう。

「語り」は人生を変える!社会をかえる!



Posted by 学生+ at 11:39│Comments(0)
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。